オープンサイエンスの旅の第一歩を踏み出そう!

オープンサイエンスに関する知識や経験は人それぞれで異なるでしょう。しかしすべての研究者に共通して言えるのは、研究プロセスや研究成果物をよりオープンに広く共有することで、科学の知見を誰もが利用できるようになり、、共同研究・共同作業や、科学的知識・業績を生み出し、成果の評価、そして科学コミュニケーションの促進につながるということです。オープンサイエンスへの旅を始めようとしている研究者研究チームのために、私たちは以下のチェックリストとガイドラインを用意しました。

研究者の方へ

– 以下にあげた資料を活用すれば、あなたの研究がより他の人々から認知されやすくなり、あなたの研究活動や関連情報がより「見える化」(可視化)されるとともに、いろいろな人から見つけてもらいやすくなる(発見可能)でしょう。

自分の研究チームまたは研究室

– 以下の資料は「ガイダンス」であり、あなたとあなたの研究チームがオープンな共同作業を進めるために役立つものです。

オープンサイエンスの実践を進める旅の第一歩を踏み出そう

1. あなたの「デジタルプレゼンス」(Digital Presence)

あなたの研究と、データ、ソフトウェア、機関などとの関係を明確にしましょう!

あなたは研究者として、デジタル環境の中で自分がどのように見えるか、様々な情報を作成、管理しているでしょう。あなたの活動に関するデジタルな関連情報(プロフィール)を管理することで、「デジタルプレゼンス」をよりよいものにすることができます。これにより、あなたの研究や科学的貢献の認知度を高め、将来の共同研究者やパートナー候補とのつながりが生まれ、あなたの研究が利用された場合には、それがあなたの評価にもつながります。私たちはこれを「あなたのデジタルプレゼンス」と呼んでいます。

あなたのデジタルプレゼンスを管理してよりよくするために、チェックリストをご活用ください。

2. データのドキュメンテーションと引用のチェックリスト

あなたの研究の裏付けとなるデータを”Data Availability Statement”とともに共有し、参考文献リストの中で引用しましょう。

あなたが研究のために作成したデータは、過去からの科学の記録、実績の蓄積へ加えられるべき、貴重な学術的貢献です。計画的なデータの作成、管理、記録、保存は、あなたのデータの共有および貢献が評価され学術貢献として認められるために、とても重要です。

データのドキュメンテーションと引用のチェックリストを活用して、あなたのデータ管理と共有方法が、評価や可視化などにつながるようにしましょう。

3. ソフトウェアのドキュメンテーションと引用のチェックリスト

あなたの研究に利用したソフトウェアを”Data Availability Statement”とともに共有し、参考文献リストの中で適切に引用しましょう。

あなたが研究のために開発したソフトウェアは、過去からの科学の記録、実績の蓄積に加えられるべき貴重な学術的貢献です。計画的なソフトウェアのバージョンコントロール、管理、記録、保存は、あなたのソフトウェアが評価され、学術貢献と認められるために、とても重要です。

ソフトウェアのドキュメンテーションと引用のチェックリストを活用して、あなたのソフトウェア管理と共有方法を、より評価され、貢献が認められるようにしていきましょう。

これらの資料は、PARSECプロジェクトチームによって開発されました。

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画像クレジット

ロゴ(リソースページ)およびバナー(このページ): 写真:Finn Hackshaw on Unsplash, Unsplashライセンスによる

関連情報

AGUによるオープンサイエンスへの取り組みについては、ホームページをご覧ください。

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助成金情報

この研究は、「自然保護区が社会経済に及ぼす影響の多国融合研究を通じた新たなデータ共有・再利用手法の構築(PARSEC)」プロジェクトの一部であり、ベルモント・フォーラムより、全米科学財団(NSF、Grant 1929464)フランス国立研究機構 (ANR)ブラジル サンパウロ州研究財団(FAPESP)日本科学技術振興機構(JST)を通じた資金提供を受けています。